「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に為政者や巨大資本が、どさくさ紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など……。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは? 滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。今の日本のことが書かれているので、とても身近に感じます。
違和感を大事にすることが重要なのだとわかりました。
堤未果さんは9.11アメリカ同時多発テロのときにツインタワーに隣接する世界金融センタービルの20階にある米国野村證券で働いていて、このときの体験、その後のアメリカの状況からくるストレス、PTSDのため日本に帰国され、心配したお母さんに連れられて行ったお坊さんに「人断ち」という修行を勧められます。「心が動かなくなっているのは、情報が入りすぎているからです」(P.29)
一定期間、徹底的に外部とのコミュニケーションを断つというもので、最初は「情報が欲しい」という飢餓感が湧き上がり、10日ほど過ぎた頃から少しずつ変化が起こり始め「体感」が戻ってきたとのことでした。
これは、かなり荒療治のような気がするので合う人と合わない人とあるように思うけど、一つの方法として参考にしたいと思いました。
マイナンバーカード、コロナワクチン、太陽光発電、こういうことなのか、と驚きと暗澹たる気持ちになりますが、『一番大事なことは、どちらが正しいか間違っているかという善悪でなく、「おかしいな」と感じる自分の直観をキャッチする感性を持ち続け、最後まで「選択肢」を失わないことなのです。』(P.280)
いろいろ考えさせられることがありますが、とりあえず、紙の保険証は残すべきだと思います。