The Door Into Summer

夏への扉

書くことについて / スティーヴン・キング


内容(「BOOK」データベースより)
モダン・ホラーの巨匠が苦闘時代からベストセラー作家となるまで自らの体験に照らし合わせて綴った自伝的文章読本。『小説作法』の題名で刊行された名著の待望の新訳版。巻末には新たに著者が二〇〇一年から〇九年にかけて読んだ本のベスト八十冊を掲載。
いい本だという話は多く聞いていましたが、やっと読みました。
頭から3分の1くらいまでが「履歴書」ということで、自伝的な内容になっていて、次に小説を書くために必要な「道具箱」、そして「書くことについて」と続いていきます。
キングはプロットに重きを置かず、ストーリーは自然にできていく、と書いているのがびっくりしました。小説はまず、プロットからなのかと思っていたので。
「クリアーさとシンプルさ」と言っているのが、小説を書くわけではなくても、文章を書くときの参考になるな、と思いました。
事故に遭ったときのことも書いてあって、そういえば、そんなニュースを見た覚えがありますが、こんなに大変な状況だったと知って驚きました。
また書けるようになって、ほんとうによかったです。
見直し作業後の文章(地の文に線を引いて削ったり、書き加えたりしている)が載っていて興味深かったです。
不採用通知に記されていたという「公式 二次稿=一次稿マイナス10%」は金言だと思いました。