The Door Into Summer

夏への扉

請願 / マーガレット・アトウッド

誓願
マーガレット アトウッド
2020-10-01

侍女の物語』から十数年。ギレアデの体制には綻びが見えはじめていた。政治を操る立場にまでのぼり詰めたリディア小母、司令官の家で育ったアグネス、カナダの娘デイジーの3人は、国の激動を前に何を語るのか。カナダの巨匠による名作の、35年越しの続篇。
すごく面白かったです。
侍女の物語」は30年前に一度読んだきりで、淡々と話が進んだ印象でしたが(今、読み返したら違うかも)、「請願」は一大エンターテインメントになっていて、読む手が止まりませんでした。
訳者あとがきに『アトウッドはつねづね、「自分はこれまでの歴史上や現実社会に存在しなかったものは一つも書いたことがない」と言っている。」とあるように、テレビやネットのニュースや新聞記事で見知ったような情景が出てきます。
すごいなあ。