NHK・Eテレの「100分de名著」、今回はアランの「幸福論」です。
(「100分de名著」、興味はあるので録画してるけど、あんまり見てない・・・。)
アランは好きで、「幸福論」は訳が違うのを2種持っています。
別に読み比べはしていないんだけど・・・。
随分忘れてるので、これを機会に読み直そうかと思っています。
アランの考え方は力強くて、人間の「意志」を大事にしています。
心と体が密接に結びついているというのはデカルトの流れを汲んでいます。
私が前に読んで強く印象に残っているというか、好きだったところは「4 神経衰弱」の中で「人間は考える葦である」で有名なパスカルに触れているところ。
「病身で肉体の苦しみを味わっていたパスカルは、多数の星をみて恐怖した。そして、かれが星をながめながら荘厳な戦慄を感じたのは、それと気づかずに窓ぎわでで冷えこんだからに違いない。ほかの健康な詩人だったら、女友だちにでも話しかけるように星に話しかけるだろう。そのどちらの詩人にも星空についてきわめて気高いことを、つまり実は問題外の気高いことを、口にすることであろう。」(宗左近訳)
そういうのはあるだろうなぁ、と思いました。