The Door Into Summer

夏への扉

上野へ

フィラデルフィア美術館展昨日は東京都美術館で開催されている「フィラデルフィア美術館展」に行ってきました。読売新聞で毎月、額絵をくれるのだけれど、それの8月に配布になったマネの「キアサージ号とアラバマ号の海戦」という絵が良くて、実物を観たいなぁ、と思ったのです。
開場の9時ちょっと過ぎに着けたので、まだ空いていてよかった。
会場で流していたビデオによると、フィラデルフィア美術館って、映画「ロッキー」で、ロッキーが階段を駆け上がって、両手の拳を突き上げるビクトリーポーズ(?)をした所なのですって。なので、みんな階段を駆け上って、両手の拳を突き上げるらしい。
印象派の素晴らしい絵がいっぱいあって、なぜこの美術館にはこんなにあるのだろう?、と思ったら、印象派は出てきた当時はパリのサロンでの評価が低くく、その一方、アメリカでは人気があって、アメリカ人収集家が多数購入して、それが、フィラデルフィア美術館に集まってきたのだそうだ。
アメリカ美術」の展示もあって、Tom Petty And The Heartbreakersの「Southern Accents」のジャケットの絵の作者、ウィンズロー・ホーマーの「狩人と犬」という作品も来ていました。(「Southern Accents」のジャケットの絵とは違います。)



フィリーチーズステーキサンドお昼の時間帯に東門裏にワゴン車が止まっていて、「フィリーチーズステーキサンド」というのを売っていて、食べてみた。
パンにチーズの入ったハヤシライスの具をはさんだみたいな感じ。味はまあまあかなぁ。







考える人フィラデルフィア美術館展には、ロダンの「考える人」のブロンズ像が来ていましたが、「考える人」といえば、西洋美術館の庭にもあるので、それを観に西洋美術館へ。
西洋美術館の「考える人」は拡大されていて、大きかった。
西洋美術館のミュージアムショップは自由に入れるので、覗いて、考える人のキーホルダーを買いました。人気商品らしい。西洋美術館は、現在ムンク展を開催中です。






鯉午後は、東京芸大で、菊地成孔さんの後期最初の授業があるので、聴きに行ってきました。
10月初頭のパリコレの話が少し。
そして「Billboard Top 10 Singles Charts」を元にしてのお話。
ビルボード社って、元はガチャガチャみたいなバブルガムを売る機械の、何味が一番売れたかを集計する会社だったとのことで、びっくり。それが、ジュークボックスの統計を出すようになったのですって。だから、シングルレコードのことをドーナツ盤って言ったり、音楽のジャンルで、バブルガムとか、キャンディポップとか、お菓子の名前が使われているのだそうです。講義の本筋ではないんですけど、目から鱗のびっくりです。
今聴くと、エルヴィス・プレスリーは別にそんなに非道徳的とか思わないけど、当時、お菓子と同レベルの、お子様向けのシングルレコードの世界に、セクシーの固まりみたいなエルヴィスの登場は、たしかに大事件だったろうなぁ、と思います。
そして1964年の全米におけるビートルズの登場。
洋楽を聴き始めたころの私には誰がアメリカ人で誰がイギリス人かの区別はつかなかったので、同じ英語圏なら、大差ないように思ったものですが、アメリカからするとイギリスは外国なわけで、外国の人がチャートを塗り替えるのって、やっぱり大変なことだったんだなぁ、と思いました。
そして、アメリカ人でない人たちの音楽、1967年のビートルズの「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」に入っている「Lucy In The Sky With Diamonds」(ベトナム戦争の北爆が激化した頃)と1974年のアントニオ・カルロス・ジョビンのアルバム「Elis & Tom」に入っている「3月の水」(ベトナム戦争が終焉に向かう頃)のコード進行が同じで、長調の拡張を下方倍音列で説明できるということでしたが、詳しくは来週、ということで終わりました。
でも、来週は、息子の学校の用事で行けないんだなぁ。

写真は芸大の鯉。
大きな鯉がいっぱいいました。
常々思っていることですが、綺麗な魚は鑑賞する心構えになりますが、地味なお魚はおいしそうに見えてしまいます。